【森の子どもの村】、滞在2日目。

5時半、５分程前。
目覚ましセットしていなかったが、何故だかパッチリ目が覚めた。
他の方々が起きてくるのを少し待ってから、キノコ狩りへ向かう。

森に入ってキノコを採る時は、森や熊などにキチンと挨拶。
お裾分けして貰うのだから。
6人で探したけど、収穫はミルク鍋１つ程度。
それでも「これで、おばばが喜ぶ」とおじじさんは嬉しそう。

歩きながら、或いは倒れた木に腰掛けて、おじじさんの話を聴く。
生きてる森と植林されたが故に死んだ森。
死んだ森を行きかえらせようとする、森のちから。
余す事無く、優しく公平に、繰り返される命の循環。

本部に帰宅すると、もう皆が集まっていて、朝食は出来ていた。
玄米、昨夜のおでん、枝豆、珈琲、ほおの実茶、等。
キノコを見て、おばばさんは喜んでくれた。
今夜の汁物の具になる。

おばばさんに教わりながら、藍染手ぬぐい作製。
プレゼントにしたいから、デザインを考えながら布に絞りを入れて、藍の壷へ…。
染め上がったら、川で洗う。
石で重石をして、青い水が出なくなる迄、さらす。

大量にあった栗を、昼食と夕食の為に剥く。
昼食はパン。
胡麻と栗の入ったパン生地を、Φ30mm、L=150mm程度の棒状にし、
小枝に螺旋状に巻きつけて、焚き火で炙り焼きにする。
こんがりと焼く人、じっくりと遠火から焼く人、急ぎ過ぎて焦げてしまう人、我慢出来ずに生焼けで食べる人…。
私は、狐色に焼けた所をチョコチョコとむしりつつ、焼く人。

私より先に森に来ていたS氏の薦めで『木精占い』の本で、私の木を調べた。
私は[モミ]。
　　　銀色に輝く冬のモミのように、上品な雰囲気を持ち、常に冷静沈着です。
　　　美意識は並外れてすばらしく、洗練された態度で周囲の信用を集めます。
　　　口数が少なく、その欲求は慎ましやかですが、
　　　他人に対して、驚くほど無愛想な態度をとることもあります。
　　　そのため、誤解を受けることも多々あり、親しい友人にさえ「冷たいな」と思わせてしまうことさえあります。
[沈着冷静]では無いし、[洗練された態度]も無いし、[周囲の信用を集め…]られているか不安。
が、[他人に対して、驚くほど無愛想な態度]は、正解。
[誤解を受け]るのには、何だか慣れてしまった感じさえする(笑)。
でも友人は傷付けたくないので、これからも気をつけよう。

お昼は皆、機織りしたり、お昼寝したり、自由。
私は一人、勝手に[アンデス]単独ライブを開催。
場所によって音の響きが変化するので、あっちでピ～ヒョロ、コッチでピロロ～♪と
動き回りながら演奏を楽しむ。

夕食作りは明るいうちから始める。
リーダーは、１ヶ月前から森に来ていた、マクロビ実践者のM氏。
南瓜１つを賽の目状に切り、川の水と一緒に鍋で煮る。
薄くスライスされた玉葱と、作った豆乳マヨネーズとを南瓜煮と合わせる。
…
夕食は、栗入り玄米、南瓜のポタージュ、南瓜サラダ、きのこ汁、サバの炭火焼、
大根菜と人参菜と揚げ天の胡麻油炒め、メロン、ほおの実茶。
皆で食べると、楽しくて、美味しい。

暗くなってから、小道を独り、歩く。
昨夜は２人だったけど、今夜は独りだから、本当に、怖い。
皆は「（熊は出ないから）大丈夫」と言ってたけど。
余りの恐さに、小屋にあった鈴を勝手に拝借して、リンリンリンリン×∞、過剰に鳴らして早歩き。
実体の無い霊魂よりも、実態のある熊の方が、よほど怖い。
皆には「怖がりだなぁ」と笑われてしまった。
だって、恐いんだもん…よぅ。

おじじさんの手によって、小屋にランタンが灯される。

五右衛門風呂に入る。
月明かりの中、２回目の風呂体験。
ちょこっと慣れたもんで、熱い湯はバケツに除けて、風呂場まで曳かれた川の水を入れて、温度調節。
塩でゴシゴシ体を洗うと、身がピシっと引き締まる感じ。
最後の風呂をまったりと楽しむ。
『今夜こそ、湯上り後に煙を被らない様、薪を上手にくべなくては』と思ったけど、
やっぱり何度も被って、目に染みた。涙出た。
くそぅ。

昨夜はテントに宿泊したS氏とM氏が、今夜は一緒に小屋で宿泊。
S氏は以前ベリーダンスを習っていた事があった為、M氏と私は教えてもらい、
３人でクネクネと、小屋の中で踊った。
窓に映るその姿に、皆で大笑い！
「誰か通って、見られたら、どうしよ～」

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明日は、民族雑貨店【サバイディ】で、海外にて買い付けしてきた商品を見せて頂く。
皆で紋別に行って、新鮮な海の幸を食べる。
M氏を紋別ターミナルでお見送りする。
滝西から、札幌直行のバスで、私は札幌に帰る。
寂しい。

コメント 2

木精占い、してみました。私は、クリ。
＞●相性のいい樹木・・・モミ、カエデ、クルミ、クリ
だそうです。これからも、どうぞよろしくお願いしますね！

三日分の日記、一気に拝読しました。
今年７月、私も初めて子どもの村を訪ねて、藍染め体験などさせて頂きました。五右衛門風呂からお月様を見たり、焚火の香りとか、おじじやおばばの笑顔…、私まで　もう懐かしさが一杯に甦ってくる日記でした。ありがとう御座います。もし機会があれば、もりの子どもの村へ　ご一緒させて頂きたいです。（笑）


by 空樹砂波 (2008-09-25 23:43) 

> 空樹砂波 様
駄文を最後まで拝読して頂き、ありがとうございます。

相性の良い木…嬉しい！
こちらこそ宜しくお願いします。

今でもふと森に帰りたくなってしまいます。
私の方こそ、森にご一緒出来たら幸いです。
今度は織物でもしてみようかなぁ～♪




by yama_me (2008-09-28 10:41)