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【 yama_me 】
Artist. Painter.
Amateur Musician :Andes25F.
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絵描き。何か作っている人。
時々音楽。鍵盤吹奏笛アンデス25Fを演奏。
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皆様、今日もご安全に。
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『チェコアニメ上映会』鑑賞。 […音楽舞台鑑賞]

■『チェコアニメ上映会』
会場:はろー書店
チェコアニメ好きが集まるグループ、『ホウパチカ』(チェコ語でブランコの意味)が、数々のチェコアニメーションを配給するレン・コーポレーション、チェスキーケーとタイアップして、様々な角度からチェコアニメ作品を取り上げてお贈りする上映会。(Blogより抜粋)

Bプログラムのみ鑑賞。
アイスミルクティーと石屋製菓のクッキー付で1,500円。

【1】 ヤロスラフ・ザフラドニーク 『粘土』 (1972年 4分)
チェコアニメ傑作選1 実写とクレイアニメを組み合わせた短編。
 造形作家が女性像を粘土で制作。
 余った粘土の固まりが、人形になって動き出し、作家に何かを伝えようとする。
 作家は人形が邪魔なので何処かへやってしまおうと試みるも、人形の方がうわ手。
 ……作家(人間)が空中で駆け足勢いをつける画面は、漫画的で面白い。
    最初は喧嘩していた両氏が最後仲良くなって、女性像が更に魅力的に仕上がるのが素敵。

【2】 ガリク・セコ  『本棚の世界』 (1982年 10分)
ガリク・セコ 短編集 空の本棚。床に積み上げられた幾つもの本達。 
 個性豊かな本達が其々の役割を持って動き出し、 様々な物語や世界が創られていく。
 ……小さいガイドブック達が、連立する美術書の中を鑑賞。
    細い本が、レシピブックの中を通り抜けてきたら太っていたり。

【3】 アウレル・クリムト 『落下』 (1999年 15分4秒)
チェコアニメ新世代(2) 両大戦間のモスクワが舞台
 屋根の上に一人の老人が座っている。
 ゆっくりと滑り落ちる老人は屋根の雨どいにぶら下がり、かろうじて落ちずにすむ。
 人々がそれに気づくが、誰も助けようとしない。
 葬儀屋は棺桶を用意し、準備万端で落下を待つ。
 その間、救急車、梯子車がやってくるが、葬儀屋により追い返される。
 向かい側の建物からその様子を見ていた老婆達が、
 窓から身を乗り出した途端、次々と落下するも、誰も気が付かない。
 夜が更けてくると人だかりは消え、皆、ぶら下がった老人をそのままに去っていく。
 死体運びのトラックは荷台に老婆達の死骸を積み、運び去る。
 ……ブラックでシニカル。ちょっとギョッとする様な場面も。
   映像が素晴らしい。建物や登場人物達の色の煤けた感が良い。
   今回のお気に入り、その1★

【4】 ヤン・ブベニーチェク 『3人のフーさん』 (2000年 9分20秒)
チェコアニメ新世代(1) 3人のフーさんは、小さな畑を耕して、役人用の帽子を栽培している。
 収穫された帽子は、肥えた馬の様な奥さんに乗って、街まで行商に行くが、
 最近では役人達が縛り首になっているので全く売れない。
 ある日、軍隊に畑を荒らされて堪りかねたフーさんは、
 役人の帽子を被って成りすまし、 司令官に抗議に向かう。
 司令官は大量の金貨を差し出し、許しを請う。
 独り占めしたくなったフーさんは逃走。 それに気が付いた2人のフーさんが追跡する。
 ……2Dアニメーション。ブラックユーモア満載。
   奥さんが馬そのものっぽく描かれていたり、首ちょんぱで血が流れたり。
 
【5】 シュヴァンクマイエル 『対話の可能性』 (1982年 12分)
様々な対話の形をシュールに描いた傑作。3部構成。
 「永遠の対話」
    食べ物で出来た人形、調理器具で出来た人形、文具で作られた人形。
    お互いに食べて食べられ吐き出され、どんどん細切れになっていく。
    最後は皆が同様な人形になる。
 「情熱的な対話」
    粘土で作られた男と女。互いに抱き合い、ひとつになる。
    再び分かれたふたりの間に、残された小さな粘土(子供?)。
    お互いにそれを受け入れるのを拒否。
    次第に憎しみ合い、取っ組み合い、土になってしまう。
 「不毛な対話」
    向かい合った、粘土で作られた男の頭がふたつ。
    その口から様々な物を出す。
    ひとりがパンを出せば、もうひとりはバターを。鉛筆なら鉛筆削り。歯ブラシなら歯磨き粉。
    お互いに用途に見合った物を提供し合う。
    だが、ちょっとしたタイミングでズレてしまい、用途からどんどん懸け離れた組合せに。
    最後には、同じ物同士で絡み合い、お互いに破壊しあう。

【6】 ティールロヴァー 『雪だるま』 (1966年 9分)
ヘルミーナ・ティールロヴァー 「二つの毛糸玉」その他の短編 毛糸を用いた2Dアニメーション。
 雪の日、子供が雪だるまを作る。マフラーも巻いてあげる。
 出来上がった雪だるまが動き出し、子供と犬と一緒に雪合戦を始める。
 途中でカラスがちょっかいを出してきて、子供が湖で溺れて凍ってしまう。
 雪だるまは風船で空に昇っていき、雲を分けて、太陽の光を子供に当てる。
 温かな日差しのお陰で子供は元気になるが、 その温かさで春になり、雪だるまが溶け出す。
 雪だるまは子供達に別れを告げ、風船でもっと寒い国へ旅立つ。
 ……本当に可愛らしくて顔が綻んでしまう。
    毛羽立った毛糸の柔らかさが何とも言えず、良い。
    今回のお気に入り、その2★

【7】 シュヴァンクマイエル 新作『ルナシー』予告編 3分
 ……本編みたいよ!


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