親スズメにガン飛ばされた時の話

そろそろ巣立ちのスズメ達が目立ち始めた。
散歩に出ると、四つ葉のクローバーや虹や彩雲を見つけるのと同じくらいの確率でスズメの巣を見掛ける。
彼らはとても器用で頭が良くて、よく電柱の腕金や配電線の防護管などにも巣を作って、せっせと餌を運んで子育てをしている。
とても微笑ましくてずっと観ていたいのだけれども、あまり見ないようにしている。
何故なら以前、親スズメにめっちゃ怖いガンを飛ばされたことがあるからだ。

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駅近くの防護管に作られた巣。毎年何組のもカップル雀がそこで子育てしており、毎日通勤の度に観察していた。

そんなある日、巣から飛び立とうとしてる親スズメを発見。
「今回も頑張ってるなぁ～ふふふ♡」と眺めていたら、その親スズメとバチッと目が合った。
その瞬間。
まるで漫画の見開きページを使った集中線の中心に描かれたヤンキーの顔みたいに、親スズメの殺気立った顔がズバッ！と瞳の中いっぱいに入ってきて、『見てンじゃねーよッ！！！！！』と鋭いひと鳴き。
思わずサッと目線をそらして「や…みてません…みてませんってば」と、冷や汗出るほどの気力に負けた。

スズメ。
小さくて可愛いけど、やっぱり野鳥の親は強かった。
それらもひっくるめて大好き。

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