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【 yama_me 】
Artist. Painter.
Amateur Musician :Andes25F.
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絵描き。何か作っている人。
時々音楽。鍵盤吹奏笛アンデス25Fを演奏。
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20200306-0307の夢: マウイライトという名の紳士と図書館 […夢の覚書]

図書館。
天井は高く、2~3階程度の吹き抜けになっている。
壁は緩急様々なカーブを描き、下から上まで全てが本棚になっていて、びっしりと本が並んでいる。幾つもの小道、部屋に分かれているので、まるで本の洞窟か迷路のようでもある。館内は森の中のような静けさで、春の日を思わせるような明るさと温度が心地良い。
図書館内の人は疎ら。若い人が3~5人。皆が本に夢中のようで、話し声はしない。

私は本を探して彼方此方と散策するも、思ったような本に出逢えない。
何冊か手に取り、ぱらぱら捲るも探している本と違う気がする。読みたくなるような魅力的な本はたくさんあるけど、それでは無い気がする。

暫く歩いていると、目の前に人が現れた。
細身、長身185㎝以上と思われる男性。年齢は40代後半から50代くらい。鼻は高いが、西洋系と東洋系のハーフのような顔立ち。顎にスマートな髭。中世の民族衣装のような正装で、羽飾りの付いた帽子をかぶっている。
何より驚いたのは、身体も服も全てが半透明で一体化していて、グリニッシュイエローからライトグリーンカラーで仄かに発光しているように見えたこと。

その紳士が語りかけてきた。
「何か本をお探しなのかな?」 落ち着いたアルトボイス。
ちょっと戸惑いつつも、
「コレといった題名の本を探しているんじゃないのですが…何か、人を楽しませる方法が書いてある本があると良いなぁと思って…探しています」と答える。
紳士は「ふ…む…」と一息ついて少し考えてから、上着の左右の裾を両手で摘んで、ふぁさふぁさと振った。
そこからバサバサバサと本が3冊落ちてきた。少し古い感じの単行本サイズが2冊、文庫本サイズが1冊。
「先ずはこれを読んでみると良い」と。

「私の名前はマウイライト。困ったことがあったら、此処から声をかけてほしい。力を貸すよ」
彼は微笑みながらそう言うと、本棚の隙間にあったペリドット結晶壁の中に消えていった。


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