オペラ 『魔笛』鑑賞。

■札幌サンプラザ開館20周年記念事業 　
札幌室内歌劇場　第34回公演 オペラ 『魔笛』

舞台装置が面白い。
舞台上には、石柱が半円形に並び、布が結ばれた樹木が吊るされていて、ケルティックな雰囲気。
また可動式パネルが様々な陣形を取り、樹木が昇降する事によって、森の中や城郭等になったりする。

様々な登場人物達の絡みが面白く、客席から笑い声が出る場面が多かった。
一番の愛されキャラは、やっぱりパパゲーノ。
お人好しで優しくて、試練なんてお構いなし。
（「水戸黄門」の、うっかり八兵衛みたいな。）
人の温かさを感じさせてくれる、人間的キャラ。
タミーノとパミーナが結ばれた時より、パパゲーノとパパゲーナが結ばれた時の方が泣けた。

そして、やっぱりモノスタトスがちょっとだけ可哀想だなと思った。
いや、悪なのだけど、その悪に走っちゃった理由が、パミーナに対する報われぬ恋だっちゅーのがネ、うん。
「俺が醜いから嫌うんだ」みたいな事言ってるけど、嫌われる理由を容姿の所為にしてるあたりが、中身も醜い証拠だよなぁ…と。
ある意味、人間的。

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他のお仕事でも、いつも思う。
こんなにも素敵な舞台に、宣伝美術として関われた事が何よりも嬉しい。
仕事を紹介して下さった方々に感謝。
私の微力が、少しでもお役に立てたのだという自信が湧いてくる。

ロビーや客席、或いは帰宅時の地下鉄の中で、私の描いたイラストのパンフレットを見ると、「ふふふ…誰も私が描いたなんて、気が付くまい…」と、ひとりでコッソリと、心の中でニヤリとしてみたりして。

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